top of page
田中慶教先生

田中慶教先生

フィルフィルの皆さん


こんにちは。フィルフィル副指揮の田中です。

創立記念演奏会、大変おつかれさまでした。

また、大成功となりましたこと、お祝いさせていただきます。

おめでとうございます。

 

戸田さんをはじめ執行部各位の熱意と、あらゆる時間を使っての

ご苦労がこのような形で実を結んだと改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

本番は特等席で聴かせていただき、改めてこのオーケストラの

パワーを体全体で感じることができました。お2人のマエストロの溢れる「音楽愛」、

そしてオーケストラを構成する皆さんお1人お1人の「音楽愛」が伝わってくる

すばらしい演奏ではなかったかと思います。

 

私も、マエストロの留守中をお預りするという重役をいただき、全力で皆さんと

サウンド作りをしてきました。私の合奏では本当に細かいリズムや指回しの練習ばかりでしたが、皆さんの熱意でお付き合いいただいたことにも改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

さて、このオーケストラは始まったばかりです。「オンリーワン」のオーケストラとしてさらに発展していくためには、「確固たる演奏」が必要です。「誰もが知っている名曲を演奏する」ということは、どんな難解な曲を演奏するよりもはるかに難しいと思います。

 

私は自分の座右の銘である、「努力の裏づけあっての実力だけが信念に通じる」をモットーに、これからも変わらず、マエストロと皆さんが最大限「音楽作り」ができるよう、徹底して「基礎固め」に取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

​田中慶教

山下伸介先生

山下伸介先生
 

素晴らしい素敵な演奏を有り難うございました。

また、打ち上げに参加出来ず大変申し訳ありませんでした。

 

昨年の夏からの数ヶ月間、曲数も多く、難易度の高い曲が多い中、日頃の皆様の練習の成果が実り、昨日の本番となりました。

 

また、細かく指導下さった田中先生、

そしてヤマト先生の多彩な音楽表現、

戸田さんからの大変貴重なアドバイスを、オケの皆様が素直に受け入れ、一生懸命研究されてきたからこそ、第一回の公演でこれだけの素晴らしいステージになったのです。

 

私も本番で大変楽しく指揮をさせていただきました。

今回の公演も一生忘れないです。

 

また皆様とお会いしたいので、機会がありましたらお会いしましょう♪

 

皆様に感謝申し上げます。

有り難うございました。

 

山下伸介

ヤマトススム先生

ヤマトススム先生
 

『旗揚げ公演を終えた皆さんへ』


 皆様、この度のフィルフィル旗揚げ公演、満員のお客様と共に大変盛り上がった演奏会となりましたね。大変お疲れ様でした、そして、おめでとうございます。

「でも、忘れないでください」

この公演の実現に向けて、長期に亘って準備をして、公演間近では寝る時間さえ削って準備を進めていた人たちがいる事を。

もちろん、メンバーの方々が、各々のお役目を担って頑張って頂いたわけですが、どうか皆さん、これからも楽団の運営に心を配り、協力し、一緒に活動して頂けたら幸いです。

 

 演奏会後の反響は、非常に大きいようにお聞きしています。フィルフィルの演奏に多くのお客様が感動し、各界の様々な方から賛辞を贈られています。

「でも、忘れないでください」

今回の旗揚げ公演は、演奏をするかなり以前から、期待が高かったのはご存知の通りです。私は、今回いらして頂いた方々は、この公演自体に大変好意的な「お客様」である、と理解しています。

そういったお客様にとっては、目の前で、皆さんの熱演によって、思い入れのある大好きな映画の音楽が、ホール中を満たしている、こんな幸福な事はありません。でも、私はいつも、このように盛り上がった公演の裏腹に、「映画音楽」自体にさほど思い入れがなかったり、逆に我々よりも思い入れが強い人が、本当に満足したり納得した舞台になったのか、自問自答します。

お客様は、会場に入ってから渡されるパンフレット、そして舞台で起こる全ての事を隅々まで見て聴いています。演奏の姿から小道具も含め、皆さんの立ち振る舞いの、全てがお客様の記憶に残ります。

皆さんは、もう何も言わなくても十分過ぎるぐらい、音楽や映画に対する広範な知識と思い入れ、何といっても楽しもうという姿勢は素晴らしい。但し、我々はお客様に楽しんでもらう、感動してもらう立場です。決して「自分たちが楽しい」というスタンスで止まるのではなく、あらゆる立場のお客様に納得頂いて、次の演奏会にも足を運んでもらえるか、そこを隅々まで考える事が、今後必要になってきます。ここには身分上のプロもアマチュアも関係ありません。舞台に立てば、我々はこの音楽のプロなのだと思ってます。

 

 今回の公演の演目は、どの曲も簡単ではなかったと思いますが、皆さんのご苦労の末、本番での心のこもった熱演が、演奏が終わった瞬間の嵐のような拍手につながったのは、本当に喜ばしい限りです。

「でも、忘れないでください」

これだけの音楽を熱演できた皆さんの熱意は素晴らしい。あのホールでの大音響の演奏は、多くの観客の心をときめかしたのは事実。しかし、今回のジョン・ウィリアムズの音楽には、熱演では片づけられない、様々な繊細な部分、美しい部分も満載でしたよね。果たして、そういった部分は納得できる演奏になったか、よくよく思い出してもらいたいと思います。

もう少し突っ込んで事を申せば、楽団の奏でる音、サウンドは、もっともっと色とりどりに出来る筈です。その前提には、お互いの音を聴き合うという基本的な習慣が、もっともっと必要であると感じます。それは、作曲家や編曲家にとって、会話に置き換えれば、最低限欲しいと感じる礼儀のようなものです。例えば弦楽器の弾き方や音程がもっと合っていれば、例えば管楽器がもっと美しいハーモニーだったら、例えば打楽器の音の引き出しがもっと沢山あれば、等々。

それはそれは地道な作業も伴いますでしょうし、演奏する「楽しみ」と対極に感じる人もいるかも知れません。しかし「楽しんでもらう」のは、一も二もなく、お客様であります。そのために我々音楽家は、リハーサルに参加している時点から、今まで以上に「楽しんで」苦労すべきではないか、と考えます。

今回の公演は、いわゆる音楽の「業界」の方々からも好評を頂いています。でも、それらの賛辞は、「世界のサウンドトラックを日本から」という心意気と、お仕事演奏に決して留まらない熱演に対してのものです。必ずやそこには「アマチュアだから」というフィルターが存在していて、本当はもっと美しいもの、素晴らしいものを欲しているに違いない。そんな方々の期待や予想を良い意味で覆して、誰に対しても「どう、良かったでしょ!」と言える舞台を創って行こうではありませんか。そして、掲げたスローガンが、本当に「ものに」なるのです。


以上、大変長い文章になってしまいました。

初めての公演を終えた楽団にとって、少し厳しいことを言っていると、感じる方もおられるかも知れません。でも、私はこの、ほとばしる熱意を持った楽団が、徐々にであろうが、きっと、もっと素晴らしい楽団になれると信じています。


(以上)

ヤマトススム

戸田信子

戸田信子 代表・音楽監督
 

演奏会を終えてフィルフィルの皆さんへ

 

皆さんは、とても貴重な存在です。

素直な気持ちと、探究心と向上心に溢れる皆さんをこの団の財産だと感じてます。

音楽で表現すること選び、
数あるオーケストラの中でフィルフィルと通じ、

常に要望して変わっていく新しい音楽に柔軟に応じ

真摯に、素直に、協力的にそして積極的に音楽を楽しんでる、そんな皆さんと

フィルフィルの第一回目公演の成功を共にできた事を嬉しく思っています。

フィルフィルの作る音楽を信じてくれてありがとう。


演奏会の感想は山下先生とヤマト先生にお任せして、私からは少しジョン・ウィリアムズと映画音楽のお話をさせてください。

ジョン・ウィリアムズが70年代初め、世の中にいわゆる商業音楽と呼ばれた映画音楽でオーケストラを起用したのには意味がありました。その当時、未来を予測したSF映画やパニック映画が流行し、音楽もシンセサイザーの時代が到来していました。映画やテレビにシンセのサウンドが溢れて始めた頃、ジョン・ウィリアムズは映画で描かれる近未来の無機質で無調和な世界の表現に対し、音楽はより人間的な感情を表現しようと考えました。全て人の手によって演奏された楽器は、演奏するものによって遅れたり、走ったり、感情的に歌ったり音に魂を吹き込みました。全てのシーンをアコースティックで演奏させるということにこだわり、古典的表現とされたオーケストラを起用し作曲する事を決めたのです。皆さんも演奏しながら感じていると思いますが、心を歌いあげ、人のパワーで炸裂する音楽は画期的なVFXを駆使した映像に感情的な相乗効果を与えました。
当時彼の仕事は、演奏家や指揮者にも商業音楽など演奏するものか、とバカにされ、指揮者として就任したボストンポップスでのリハーサルでも常に演奏家の態度がひどく、練習では紙飛行機やゴミが飛んで来たというエピソードもあります。そういう時代を超えて、現代。
信じられないお話しかもしれませんが未だにプロオケでも、ジョン・ウィリアムズのような映画音楽はクラシックと比べる価値がないとして、本人指揮の演奏会にのらない奏者が多くいるのが現実です。
音楽に甲乙はないと私は信じています。フィルフィルが奏でる音楽は、音楽を純粋に楽しむ人へ送るものであってほしいと思っています。音程やヘルツや、技術や奏法など「スペック」だけで甲乙をつけるような音楽はフィルフィルには存在しません。
伝えるのは、共に楽しめる音楽。思い描く音を伝えることができるよう一緒に努力しましょう。そしてジョン・ウィリアムズを筆頭とした商業音楽家作曲家達が望んできた人を心から楽しませる音楽の伝え方を、聞きに来るお客様と共に学びましょう。

フィルフィルはこれから長い年月をかけて成長と実績と経験を積んだ素晴らしいオケになっていきます。
皆さんで創り上げたフィルフィルの第一歩の歴史と共に

フィルフィル一回目の演奏会の演奏者であった自分に誇りと自信を持ってください。

もし、今思えなくても将来そういうオーケストラになると信じています。

どうぞ私や、指揮の先生方、各パートの先生方をどんどん躍起にさせてください。
必ず皆さんの力になります。そして私たちが目の色を変えて指導したくなる皆さんでいてください

次への目標に向かって自信と共に、1歩ずつ歴史を作って行きましょう。

 

皆さんと継続してご一緒できることを心から感謝しています。
どうかこの貴重な繋がりを皆さんも大切に。忘れずに。
これからもどうぞよろしく。

私からの”嬉しい報告を届ける”任務はまだまだ続きます。

戸田信子

bottom of page